だが現代物理学を牽引する量子論(量子力学)ともなると俄然として宇宙の存在に意識の存在が不可欠なものとして台頭してくる。
宇宙のあらゆる胎動を記述するシュレジンガーの 「波動方程式」 における波動関数を収縮させるものは 「意識的観測」 である。
ネズミに意識があるかどうかは分からないが、ネズミが観測したからとて波動関数の収縮は起きず、しかして宇宙は発生しない。 人間的な意識的観測のみが、波動関数の収縮を引き起こして
「新たな宇宙を発生させる」 のである。 狐につままれたような話であってにわかには信じがたいが、近代物理学の根底を構成する量子論物理学とはかくこのようなものである。
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