目先のことばかり考えて生きていて 「やがて行き着く終着点」 でいったい人間は何を考えるのか?
それでよかったと考えるのか? それとも大いなる徒労であったと考えるのか? 現代社会の様相を鑑みれば、やがて行き着く先を考えて生きる者よりも、目先のことだけ考えて生きる者の方が大勢を占めるであろう。
理由は多々ある。 変化が激しい現代社会では先を考えることができない。 科学技術が発達した現代社会ではあれこれ考えたところで人間がやれることはたかがしれている。
見つからない未来の夢を探すよりも可もなく不可もない現代社会の現実の中でおもしろおかしく生きたほうが楽である。 等々。 どの理由も
「かくありなん」 とうなずかざるを得ないものばかりではある。 それがゆえに行き着く先のことを考えて生きるなどは 「愚か者」
のすることだとの帰結に至っているのである。
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