結局。 生きるとは今の今である現在、即ち運動をともなった実在である 「刹那の世界」 に生きることである。
今の今をとらえた現在を描いた 「期限の消滅」、「存在の時めき」、「永遠は瞬間にあり」 等々の描象がそのことを物語っている。
「いつ生きるの? 今でしょう」 を描いた期限の消滅にして、「存在とは既にして時間である」 を描いた存在の時めきにして、「存在と時間の狭間」
を描いた永遠は瞬間にありにして、人が生きる実存とは今の今である刹那の世界にあることを高らかに主張している。 過去や未来で構成される連続の世界はその背景として描かれているに過ぎない。
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