「いつ生きるの? 今でしょう」 からすれば、生きるのは過去でも未来でもなく今この時である。
その今の今の連続がその人の生涯を構築することからすれば目指すものは 「その今を楽しむ」 ことに尽きる。 仮に明日に死が訪れようと、今の今は、こころ安らかにして面白く生きることに
「専念する」 だけで事足りているのである。 もとより生身の体であってみれば確実な未来など保証される者などこの世には存在しない。
であれば時間には 「これといった期限」 など存在しない。 いつまでにやるという 「未来の期限」 も、いつまでにしたという 「過去の期限」
もともに存在しない。 もし期限というのであればそれは 「今の今である現在」 である。 ゆえに 「いつやるの? 今でしょう」
という警句がぼんやり生きていた聴衆の脳髄に予想外の覚醒をもたらしたのである。
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