Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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涙のスキップ
 本来。 生きることは 「悲しいこと」 なのかもしれない。 いやそんなことはない。 生きることは 「楽しくあるべき」 という人もいようが、万物流転し諸行無常の世界であってみれば 「流れゆく哀感」 は尽きることがない。
 「有は無から生まれ 無は有から生まれる」 という必然の 「Pairpole」 からすれば、いくら 「楽しく生きる」 を極めても、最後は 「泣きたいよ」 となるのは必定の帰結であろう。 そうであれば 「逆もまた真なりの理」 のごとく 「悲しく生きる」 を極めたときに、あるいは生きることは 「楽しいこと」 に反転するのかもしれない。
 現代人は 「楽しく生きる」 を追い求め過ぎて、逆に 「生きる悲しさ」 に陥ってしまっているようである。 あるいは 「人は涙を流しながらも 笑顔でスキップするように生きていく」 ものなのかもしれない。

2019.02.15


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