未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
経済構造の変質(2)〜誰のための経済か
生産財から消費財への移行における 「生産財における使い捨ての大量生産」 とは何を意味しているのか?
消費財における使い捨ての大量消費では 「こわれた消費財は修理するより新品を買ったほうがいい」 という価値観であった。 これを生産財における使い捨ての大量生産に等価変換すれば 「こわれた生産財は修理するより新品を買ったほうがいい」 という価値観に変換される。 言うなれば 「生産財の大量消費」 である。 では生産財の大量消費が消費財の拡大になるとはいかなることか?
進みゆく時代の兆候から考えれば、生産財の大量消費とは、あらゆる生産財を 「人工知能ロボット」 に置きかえていくことが想起される。 確かにこれによって消費財の価格が低下し消費拡大がもたらされそうではあるが 「事はそう単純」 なことではない。
かっての消費財の大量消費による生産財の拡大には人間の労働が作用していたが、これからの生産財の大量消費による消費財の拡大は人工知能ロボットによって行われるのであって人間の労働は作用しない。 人間の労働が作用しない経済とはいったい 「誰のための経済」 なのであろうか?
2018.11.30
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