他力というともっぱら他者の力に頼ると解されてしまっているが、それは真の他力ではない。 科学的合理主義で統制された現代社会では人は自己保存の法則に従って
「自らの都合で生きている」 のであって 「他者の都合で生きている」 わけではない。 往々にして人を動かすことが上手という人がいるが、それは自分の都合に合うように他者を動かしているのであって
「貴方の都合」 を考えているわけではない。 そのような人を他力と頼んでみても道はいっこうに拓けない。 真の他力とはそのような都合(思惑)から生まれる力ではなく、無私から生まれる力である。
言うなれば 「天然の力」 である。
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