そして今度は 「月旅行」 の登場である。 人間のやることには果てしがない。 だがこれとて
50歩100歩 の話であってそう驚くことではない。 漱石の小説 「三四郎」 の中に登場する 「熊本より東京は広い 東京より日本は広い
そして日本より頭の中のほうがもっと広い」 というくだりがそのことを物語っている。 何より弘法大師、空海が旅立った弥勒菩薩が住んでいる兜率天での寿命は
4000歳 で、その 1日は人間界の 400年 に相当するというのである。 なにせ、旅立った空海が弥勒菩薩とともに人間界に還ってくるのは
56億7000万年後 というのであるから。
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