人類がたどってきた狩猟採集社会、農耕社会、工業社会の各システムの根幹はすべて形と重さのある物体の性質、機能、価値を追求する
「唯物的システム」 であった。 しかし、情報化社会の最も異なる点は形も重さもない情報を追求するところにある。 ここで言う情報とは認識であり、知識であり、精神であり、心であり、唯識という言葉にまとめられるものすべてを含む代名詞である。
つまり、今後構築される社会の中心システムは 「唯識的システム」 である。 人類はこれまでの唯物的システムの構築において大成功を収めた。
今まで人類が構築したさまざまな学問や構築された理論はその成功を支えた強力な 「思考ツール」 である。 しかし、そのどれもがこの唯物的システムの中心対象である物体の性質、機能、価値を説明する基本法則であった。
次なる社会の唯識的システムの中心対象は識体の性質、機能、価値を説明する基本法則である。 姿形も重さもない認識や知識や精神や心を説明する基本法則である。
唯物と唯識は本文でも述べたように一体的なものである。
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