未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
充分に幸せ〜縄文の夏
熱波が日本列島を覆い尽くしている。 春夏秋冬の四季である夏の暑さをはるかに超えた暑さである。 こうなるとある種の 「災害」 のようである。 社会不安からくるイライラと暑さからくるイライラが混合して現代人のフラストレーションは極大に迫ろうとしている。
かって列島に居住した縄文人の生活の様相は想像するしかないが、その夏の暑さはこれほどではなかったであろうし、ゆっくり流れる時間の中での生活ではこれほどのフラストレーションは感じなかったに違いない。 人間の幸せをこれと一概に決めることはできないが、風が渡る森の木陰で昼寝する彼らの姿を想像しただけで 「充分に幸せ」 のように想える。
2018.07.17
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