未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
一元論か二元論か?〜相補性か相対性か?
世界は一元論で構成されているのか? それとも二元論で構成されているのか?
一元論とは世界が一つの原理から出来上がっているという考え方であり、二元論とは世界が対立した二つの原理から出来上がっているという考え方である。 二つの原理とは例えば「心と体」であり、「精神と物質」であり、「主観と客観」であり、「有と無」 ・・ 等々である。
一元論者としてはシェリング、ヘーゲル、ウィトゲンシュタイン ・・ 等々が、二元論者としてはプラトン、デカルト、カント、ショーペンハウワー、サルトル ・・ 等々が有名である。
私はさらに一元論者として空海、陽明を、二元論者として最澄、朱子を付加したい。 さらに理論物理学の分野からは量子論を構築したボーアを一元論者に、相対論を構築したアインシュタインを二元論者に区分けしたい。 なぜなら、ボーアの量子論は対立した二つの要素が互いに補い合う「相補性」によって構成され、アインシュタインの相対論は対立した二つの要素が互いに比較し合う「相対性」によって構成されているからに他ならない。
しかしながら長い人類の歴史時間を経ても尚、いまだにその決着はついていない。
2018.05.16
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