太陽系が形成されたのは46億年前であるとされる。 この年数と空海が遺告した下生するまでの56億7000万年の年数の一致は何を語っているのであろう?
弥勒菩薩がいる兜率天がどこにあるのかわからないが、宇宙論における時間は距離でもある。 宇宙の彼方にある銀河までの距離は光年という1年間に光が進む距離を単位にして計測される。
宇宙の膨張速度は光速を上回ると言われているが、仮に宇宙が光の速度で膨張しているとするならば、46億年前に形成された太陽系の位置は、今や46億光年隔たっていることになる。
あるいは空海が遺告した下生する56億7000万年後という時の経過は、世も末となった地球に弥勒菩薩と空海の意識が帰り着くまでの56億7000万光年という
「道のり」 なのかもしれない。
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