未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
次なる社会の発見
人類が遭遇するこれからの社会とはいかなるものか? 「狩猟採集社会」→「農耕社会」→「工業社会」→「情報社会」と発展してきた社会は次にいかなる社会を将来するのであろう?
これらの社会を現出させてきた原動力は人類のみに備わった「知能」にあったとすることは異論なきところであろう。その知能発展の経過がすなわち「狩猟採集社会」→「農耕社会」→「工業社会」→「情報社会」への移行経過である。
だが事ここに至って人類は発見すべきものは「すべて発見し尽くした」かのようにみえる。それは「科学の終焉」、「資本主義の終焉」、「 ・・ の終焉」と呼ばれるような終焉の流行に顕れている。
いまだ空白な未知領域はどこかに存在しているのであろうか?
人類がたどった過去の歴史から考えれば未知なる領域は必ず存在するはずである。ただその領域がみえないだけであろう。過去も未来もない「重なった世界」としての「現在の構造」はその可能性を示唆している。未知なる領域はその重なった世界の中の「ひとつ」として必ず存在するはずである。
その「重なった世界との往来」は意識ワームホールとしての「思惟」に依ってなされる可能性やその思惟が考えるでもなく思うでもない瞑想に近い意識作用であることなどについては従前で述べた。次なる社会はこの思惟によって拓かれるであろう。
しかして ・・ 新たな世界を発見した偉人らはみなその思惟を通じてその世界に至ったのではあるまいか? それは真言密教を創始した空海しかり、相対性理論を発見したアインシュタインしかり ・・ しかりである。
2017.12.31
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