未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
呪縛からの解放
時間は空間の「変化率関数」とでもいうべきもので、言うなればそれは「数学的概念」である。
概念とは、手に触れたり目撃できるような実在ではなく、意識が構築した無形な認識である。時間が意識によって構築された概念であるとすれば、その概念で構成された「過去」や「未来」もまた、意識が構築した「概念」であって、実在するか否かは定かではない。
我々が手に触れ目撃できる実在は「現在」だけであって、これを疑うことはできない。疑うことのできない現在という刹那宇宙が解明されれば、長きに渡って我々を拘束してきた「時間の呪縛」から解放される道筋も開けてくるに違いない。
2017.12.18
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