なぜなら経済が成長しさえすれば 雇用が回復するかどうかはわからない。経済は経済的合理性で運営されているのであって その合理性が目指すものは経済的利益の最大化が目的であって 雇用の拡大が目的ではない。言うなれば雇用の拡大は「手段」であって 経済的合理性に合致する場合においてのみ 達成されるものである。雇用の拡大よりも効果的な手段(例えばコンピュータ化や機械化等々)があれば達成されないであろう。どうしても雇用の拡大を目的とするならば 逆に経済的合理性を手段化することである。言うなれば 雇用の拡大のためには 経済的利益を犠牲にするという政策である。
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