未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
憂いにみちたライフスタイル
私が居住する信州には悠々自適のライフスタイルを求めて都会から多くの熟年者がやってくる。高原に住むもの 山麓に住むもの さまざまである。だがその誰もが 悠々自適を自認しつつも どこか装っているようで なぜか寂しそうなのである。
悠々自適に憧れる友人に 静かな湖畔の散歩道ですれ違った 子犬を抱いた夫人のかくなる「寂しげな風情」を話すと 彼は 寂しげではなく「憂いにみちた風情」で と表現の訂正を求めた。 寂しいは「情緒」であり 憂いは「深い精神性」である というわけである。
2017.11.26
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