私が思考する「社会学的インフレーション理論」が語る社会とは「どこまで行っても 平坦で 一様な社会」である。わかりやすく言えば「均等で 中立で 無色で 無個性で 無気質で」 よりわかりやすく言えば「どこを切っても 同じ顔があらわれる 金太郎飴のような」 ひと言で言えば「何の変哲もない 変わりばえのしない」社会である。かくなるインフレーション社会が我々に何をもたらすかは熟考を要する。
ちなみに科学的インフレーション理論が予測する「宇宙の終わり」とは 限りなく膨張する中で温度は低下していき やがてエネルギ密度は均等となり「熱的死」と呼ばれる
動くものなく 物音ひとつしない「静かな世界」である。 この帰結を基に 社会学的インフレーション理論 が行き着く「社会の終わり」を予測すれば
戯言(たわごと)に戯言を限りなく重ねていくうちに 大戯言となって飽和し やがては何を言っても意味をもたない「心的死」と呼ばれる
虚無的で無感動な「静かな世界」ということになる。
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