※)天上天下唯我独尊
釈迦を尊崇する言葉であるがときとして曲解され「この世で一番尊いのは自分である なぜなら自分という存在はこの世に一人しかいないからである」という拡大解釈から「自己中心」とか「傍若無人」と同じ意味で使われてしまうことがある。真意は「自分という存在は誰にも変わることのできない人間として生まれていてこの命のままで尊い」ということである。この世での「唯一無二のかけがえのない自分」という自己存在の真意を知れば「他人と比較して傷つくことはないし
他人より優れたものがあったからといっておごり高ぶるものではない」ということに気づくことになる。
また「東西南北に七歩歩いて ・・ 」のくだりでは、6より1多い「7」に意味がある。我々の生命は「六道」という迷いの世界を輪廻している。7歩歩むとはこの6つの迷界(苦の世界)から1歩進み出て離れることを意味し、人間に生まれた目的が「この六道を出離して真の幸福になることである」と暗示しているのである。
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