未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
人生いろいろ
世の求めるものが時代の流れで変わっていくことは何ら異常なことではなくごく当然なあたりまえの成り行きである。 それは「歌は世に連れ 世は歌に連れ」ということである。
その一方で、その求めるものがやがて再び回帰してくることもまた事実である。 「物事は永遠の時間を想定すれば原点に回帰する」とはフランスの数物理学者アンリ・ポアンカレが証明した「ポアンカレ循環」の帰結である。
問題は目先のことにこだわるのか? それとも遠大な時間の中で生きるのか? である。
現象は細部で見れば激しく変化していても、全体で見れば微動だにしていない。どちらも真理であって、選択は人それぞれの好みに帰着する。 「人生いろいろ」ということである。
2017.08.08
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