「飛んでいる矢は止まっている」とは ・・ もしどんなものもそれ自身と等しいものに対応しているときには常に静止しており、移動するものは今において常にそれ自身と等しいものに対応しているならば、移動する矢は動かないとする議論。
これでは何を言っているのかわからないような説明であるが、本質は「アキレスと亀」と同じであって、放たれた矢がある通過点を通過するとき、その通過点の前にある中間点を通過しなければならず、その中間点を通過する前にはその前にある中間点を通過しなければならず、その中間点を通過する前にはそのまた前にある中間点を通過しなければならず
・・ というように無限の中間点を通過しなければならない。 結局、放たれた矢は先に進むことができず「止まっている」ことになる。
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