「フローラルガーデンおぶせ」は小布施町の東山麓に位置する。西方遠くには北信五岳が望まれる。小布施町は「栗と北斎と花の町」と呼ばれているとのことであるが、栗と北斎は知っていても「花の町」を知る人は多くはないであろう。訪れた日は花壇の手入れ日にあたっていたのか、そこかしこで従業員が植栽に精を出していた。テラスの椅子に腰をおろして、それらの作業をぼんやり眺めるのも悪くはない。北斎の鳳凰図をモチーフにした「鳳凰花壇」がどれなのかはわからなかったが、新緑の息吹で満たされた庭園は疲れた眼と身体を癒してくれるに充分であった。
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