日曜日の昼下がり、松本市の街区は桜の花が満開、どこも花見客でにぎわっていた。そんな喧噪を避けて、久しぶりに美鈴湖まで登ってみる。強風が吹き抜ける湖畔には、ちらほらと釣り人の姿が散見されるだけで、日盛りの陽を浴びて、いつものように静けさをまとったコバルトブルーの湖が横たわっていた。かっては市民の憩いの場であったのであるが・・・それからどのくらいの歳月がこの湖面のうえを通り過ぎていったのであろうか。