標高は1190ｍ、ブナの森に囲まれ神秘の気を湛える鎌池は信州の北限、越後との境にあり、鎌池の名は草を刈る鎌の形に似ていることに由来する。日本百名山の一峰、「雨飾山」を間近に仰ぎ見ることができる。湖畔に1周2kmの遊歩道がつけられていたが、灌木が生い茂り湖面を一望できる場所は1カ所しかなかった。それがこのカットを撮影した狭い弁天島からのものである。紅葉は幾分か早かったかもしれないが、黄色に染まったブナ林は静寂の湖面に映えて充分に目を楽しませてくれた。