昭和 46年に長野県天然記念物に指定された居谷里湿原は、幅 130m、長さ 1.5kmに渡って広がり、
1時間ほどで周回することができる。北限のハナノキの紅葉、日本最小のトンボであるハッチョウトンボ、木の枝に卵を産むモリアオガエルなどが有名であるが、ザゼンソウ、リュウキンカ、ミズバショウなどが
4月を始めとして時を移しながら咲き、 5月上旬には真紅のハナノキ、純白のミツガシワが、梅雨時にはカキツバタ、ショウブ、アヤメが湿原を紫に染める。夏ともなればモウセンゴケ、ミミカキグサ等の食虫植物が可愛い花を咲かせる。まさに隠れ里のように存在してきた、知る人ぞ知る「秘められた湿原」である。
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