琵琶池をあとにして蓮池に車を走らせ、蓮池の畔にある発哺温泉までを繋ぐロープウェイ駅の駐車場に車をとめた。このロープウェイも時代の潮流には逆らえず先日廃止が決まったとのことである。2年前にこのロープウェイを撮影した時には思いもしなかったが、時の流れがもたらす生々流転の変化は、日々加速度を増しているかのようである。だが蓮池といえばそんなことは眼中にないかのごとく、あの日の輝きを、今日も少しも変わることなく、碧空に向けて全身で発散している。