NHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地となった中山高原にある「そば畑」を再び訪れた。それというのも「8月中旬」に訪れた際に、案内してくれた大町市役所の担当者から見頃は「9月上旬」と聞いていたからである。だが訪れたのが「9月中旬」であったためか、はたまた台風の長雨のためか、今度は花どころか、そばそのものが黄色く枯れ、茎も倒れてしまっていた。前回は小雨降る肌寒い日よりであったが、うってかわって今日は真夏のような晴天で、遠く北アルプス後立山連峰、鹿島槍ヶ岳の双耳峰が雲間から顔をのぞかせてくれていることがせめてもの慰めであった。

　連続テレビ小説「おひさま」も今月末でおわりと聞くが、「風景の物語」もまた、どうやら「クランクアップ」を迎えたようである。この風景が再び時代の脚光を浴びるのはいつのことであろう・・その時、物語はいったいいかなるテーマを、この風景に演じさせようとするのであろうか・・・。