撮影したかったのは「三重塔」なのであるが、神社に三重塔とはめずらしい。一般に塔は「寺の施設」であって、「仏舎利(釈迦の遺骨)」を納めたものである。何ゆえに神仏がここに習合しているのであろうか・・?
さらには、その配置が特異である。塔が本殿(東本殿)の真後ろに建っているのである。私もあちこちと神社仏閣を訪れてはきたが、このような例を、ついぞ見ることはなかった。新海三社神社に秘められた故事来歴の物語りが、パズルのように時空の彼方から、現代に問いかけている。そしてまた、境内の一隅に立つ掲示板には、明治天皇御製の一首が掲げられていた。
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