未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
法善寺 / 長野県麻績村
意味ある符号
法善寺は信濃三十三番札所めぐり「1番札所」であり、前回の高山寺は信濃三十三番札所の「33番札所(結願札所)」である。事は2ヶ月ほど戻るが、何気なく訪れた法善寺が信濃三十三番札所めぐり「1番札所」であることを、その刻にはじめて知った。何の意図もなく訪れた寺が信濃各地に散在する三十三番札所の「発願の寺」であることに、偶然を越えた「驚き」を感じたのであるが、その刻は堂宇を撮影することなく、法善寺を後にした。
そしてほどなくして、これまた何気なく訪れた高山寺が、信濃三十三番札所の33番目の「結願の寺」であることを知って、今度は「さもありなん」と感じた。心理学者、ユングが提唱した「共時性」における「意味ある符号」である。法善寺と高山寺に渡された「意味ある符号」が、何を意味するのかはわからないが、時空が内蔵する「何らかの目的」が象出しているのである。再び法善寺を訪れた私は、その「何か」を明らかにするために、今度はしっかりと撮影したのである。
2011.4
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