未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
信州つれづれ紀行 / 時空の旅
大岡村からの北アルプス / 長野県更級郡大岡村
紆余曲折の果て
長野県大岡村は長野市、松本市、上田市を結ぶ三角形のほぼ中央に位置し、海抜450mから900mの急な傾斜地に点々と集落が形成されている。気候は典型的な内陸型で、夏は日中気温が30度を超える日でも夜間は涼しく凌ぎやすい。一方、冬は周囲の山々を越えて冷たい気流が吹き込み、最高気温が氷点下の真冬日になることもしばしばである。
だがこの村の最も素晴らしいところは、今や失われてしまった古きよき日本の原風景がいまだ手つかずに残されていることである。それは華々しい中央の都市化の裏側で置き去りにされてきた麗しき風景である。だが、どうやら時代は、紆余曲折の果て、この地に回帰してくるようにみえる・・・。
2011.3
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