高度あげるよりも、位置を北に移動したほうが紅葉との遭遇には有効かと愚考、白馬村山麓から岩岳スキー場を経由、栂池高原まで北上した。栂池高原の麓に広がる閑散とした繁華街を突っ切って、栂池ゴンドラリフトのしらかば駅の横に位置する小さな池の畔にたどり着いたのは午后も4時近くであった。池は「鐘の鳴る丘」と名付けられた中腹の丘陵地にあり、今年の6月にも来たところであった。その折りも同様であったが、ここに到着するのが、なぜかいつも夕刻の斜光の頃となってしまい、明るい映像が撮れないでいる。それに今日は、そのわずかな斜光さえも雲間の垣根越しとあってみれば、状況はさらに悪い。
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