片桐松川の川岸に咲いた桜並木をあとにして、さらに三州街道を北上する。昼の時間はだいぶ過ぎてはいたが、街道沿いにポツンとあるラーメン店でこの日の昼食をとることにして車を駐めた。店内にお客はなく、カウンタの中に好人物そうな店主がこれまたポツンとすわっていた。店主のすぐ前のカウンタに席をとり、注文をすませたところで、この地の桜の見事さを褒めると・・・こちとら花見どころではなく、この季節はみな桜の木の下で持ち寄った手作り弁当で昼食をとってしまい商売あがったりだ・・・とのぼやきが返ってきた。閑散たるさまは、そのためかと背後に広がる店内空間をぐるりと見回した。
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