久しぶりに訪れた穂高神社は本殿が改築されまったく新しくなっていた。長い歴史が消えてしまったようで少々寂しい気がするのだが、時代の変遷には何事もさからえないということであろうか・・・。穂高神社は安曇野の中央に位置し、祭神の穂高見命は海神族の祖神であり、その後裔の安曇族は、もと北九州で栄え、海運を司り、早くから大陸方面とも交渉をもち、文化の高い氏族であったという。境内の片隅には最古の海戦として日本史に名をとどめる白村江の戦いで華々しく戦死した安曇氏の英雄、阿部比羅夫の像が立っている。比羅夫は天智帝の命を受け、安曇氏の誇りを胸に勇躍して戦いに赴いたのである。
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