朝日村は本州のほぼ中央、長野県松本平の西南端に位置し、日本の屋根といわれる北アルプスと中央アルプスの接点に位置する鉢盛山(2,446m)を背にして北東面に扇状になだらかに傾斜した台地にある。村内には縄文時代の遺跡が各所に見られ、特に熊久保遺跡(くまくぼ)からは縄文中期(およそ4,500年前)の遺物が数多く発掘されている。朝日美術館は熊久保遺跡に1992年(平成4年)に開館した朝日村歴史民俗資料館と併設され、外観は熊久保遺跡の竪穴式住居をイメージしたものとのことであり、遺跡から出土した土器や石器などが収蔵展示されている。ちなみに朝日村の村名はこの地が松本盆地南部の西山麓高原にあって、朝日が一番先にあたることから、旭日のように輝かしく発展することを祈念してつけられたとの由。
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