未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
詩心をもった人工知能
顕微鏡は人間の視力ではとらえられない「微細な宇宙」をかいま見せてくれた。望遠鏡は人間の視力ではとらえられない「遠方の宇宙」をかいま見せてくれた。そして今、コンピュータは人間の頭脳ではとらえられない「複雑怪奇な宇宙」をかいま見せてくれようとしている。
その複雑怪奇な宇宙とは「詩心をもった物理学者(
第996回
)」で述べたクリストファー・ラングトンが解明しようとしている「カオスと複雑系の宇宙」である。
コンピュータは膨大なデータをすばやく処理し高度な計算も瞬く間に行ってしまう。だが、だからといってラングトンが言ったような非線形的な詩心をもっているのか、あるいはこれからの進歩でもてるのかどうかは不明である。 言うなれば「詩心をもった人工知能」が実現可能かどうかである。
2017.01.20
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