未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
マインドコントロールからの解放
継続されてきた時空の探求は「意識に収束」しつつある。時間も空間も「意識次第」ということである。
人間における最大の資産は「考える頭脳と思う心」とした若き日の結言は、今となれば多分に表層的な理解であったことになる。その裏には「宇宙さえも」考える頭脳と思う心の支配下にあったことが埋没されていたのである。
現代人が悩めるものを取捨選択して突き詰めると「不安」ということになろう。原因の本質は多く意識的問題である。であれば意識を自在に操作できれば解決することであるが、ことはそう簡単ではない。最大の理由は「意識は自らが自在に操作できない」と考えていることにある。
それを裏打ちするかのように周囲を眺めれば「操作されている意識」のオンパレードである。広告や宣伝による操作、権威や権力による操作、罵詈雑言や恫喝による操作 ・・ 等々。これらはすべて他者からの意識操作である。情報化時代ともなればその傾向は日増しに強力で強大になっていくであろう。
これらの意識操作の構図は犯罪などに使用される「マインドコントロール」の構図そのものである。マインドコントロールからの解放なくして「自由な生き方など保証されない」こともまた同様である。
必要不可欠、喫緊の課題は「セルフコントロール」の体現である。 分かり易く表現すれば「あなたには “そのように言う” 自由はある しかれども わたしにも “このように言う” 自由がある」とするスタンスの確立である。
2016.10.05
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