日本は、そして世界はどうなるのか
・・? 今ほどこのことが問われている時代はない。孔子の「故きを温ねて新しきを知る」とする温故知新の教えは、歴史が教訓となっていた時代であれば妥当性があるが、教訓にならないとすれば意味を成さない。
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歴史の教訓が意味をなさなくなってきた原因は社会構造の変質にある。あらゆることを人力に頼っていた生活と、あらゆることを機械に頼る生活では自ずと社会のシステム構造が異なる。機械システムを基本構造とする現代社会に、人力システムを基本構造とした過去社会の教訓が役に立たないのはむしろ当然なのかもしれない。同様に、あらゆることを人間の頭脳に依存していた時代の教訓が、あらゆることを人工知能に依存しようとする時代の教訓にならないことも、また当然に予測されることである。
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であれば ・・ かって孔子が為したように、現代人自らが「新たな教訓」を創らなければならない。そういう時代が到来したのである。
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