エントロピの増大とは「時間の経過ととも非可逆的にエントロピが増大していく」とする熱力学の基本法則である。 科学的説明は割愛するが、簡潔に言えばエントロピとは「ある種の曖昧量」であり、その曖昧量が時間の経過とともに増大していくことを意味している。 つまり、社会の様相は時間の経過とともに、ますます曖昧に、不規則的となり、「不確定性に支配されていく」ことになる。 ここでいう時間の経過とは定常的な時間概念ではなく、物事の変化率、つまり、物事の反応速度と規定される。 いうなれば物事がゆっくり変化する時代よりも、急速に変化する時代のほうが、よりエントロピは増大する。
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