「風のガーデン」(2008年10月9日〜12月18日、毎木曜日放送)は本格的なドラマ制作ができなくなってきたテレビ業界の様相を嘆いた脚本家、倉本聰がこれが最後と手がけたドラマである。死を前にした主人公、白鳥貞美(中井貴一)が絶縁していた家族のもとへ戻っていく過程を通して「生きること、死ぬこと」の意味を描いた人間ドラマである。 ドラマに生き生きとしたリアリティをもたせるために、北海道富良野に広大なブリティッシュガーデンを2年がかりで造成、365種に及ぶ草花を植栽、美しい癒やしの空間を創りだした。 富良野を渡る風にそよぐ季節の草花で敷き詰められたガーデンの風景はこのドラマを象徴して印象的であった。
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