投資の判断は人間の思考能力をはるかに超える超高速で行われる。東証の売買システムの処理速度は900マイクロ秒(1万分の9秒)と言われる。(これもすでに過去のデータとなっているであろうが)とてもではないが人間の思考が追いつける速度ではない。パソコン画面で現在の値段情報を見て売買注文を出しても、その値段は見ている段階で、すでに「過去の値段」になっているのである。こと短期売買においては、トレーダーが場の売り買いの状況を見て「さやを抜く」ような従来の取引はもはや通用しない。今や数学者が作ったプログラムで、コンピュータが勝手に売買するような取引が主流となっているのである。
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