未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
私の彼は
助手席で流れ行く窓外を眺めながら「ああ、きれいなコスモスが咲いている」と私がつぶやくと、運転していた彼は「何だって、
モスモス
が咲いているって・・」と振り向いた。
私の彼は仏パン(フランスパン)のことを
仏パン(ほとけパン)
と呼び、食べる前には南無阿弥陀仏を3回唱える。
私が「あんた、少しふとったんじゃない」と言うと、彼は「おいらはデブじゃない、
骨太なんだ!
」と答えた。
現代書生気質の一端を垣間見るような風景であるが、それは辛い現実を何とかして明るく生きようとする思いから生まれた「若者たち」のせめてもの工夫であって何とも微笑ましい「傑作」である。
2014.11.08
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