「昨日、悲別で」・・倉本聰脚本によるTVドラマ、1984年に上映。北海道の歌志内市と上砂川町(ドラマの中では架空の街、悲別町)と東京を舞台に、仕事を求めて東京に出た若者と、故郷に残って地元で働く若者の心の交流を描いたとある。
私は、このドラマを見たわけではない。ないが・・しかし、「昨日、悲別で」という短い言葉の列は、それにしてすでに、一巻の哀感のドラマであり、一幅の寂寥の絵画である・・その哀感と寂寥に魅了され・・知らず、その世界に引き込まれていく・・。片雲が高く飛び・・澄んだ碧空の下には広大な原生林の森が広がっている・・その森に囲まれた、ささやかな小さな街・・昨日、悲別で・・いったい何があったのか・・・。そこには・・今はなき、なつかしき日本の原風景がある。
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