Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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まず光ありき
 精神と物質。仮想と現実。これらは紙の表裏であって、どちらか一方であっては紙にならない。それは物体と影のような構図であり、「影のように寄り添う」とは言い得て妙である。

 精神は物質の影であり、仮想は現実の影である。情報化社会は影である精神や仮想を主体にした社会であるが、あまりに偏ると影を投じた物質や現実が失われてしまう。影は物体あっての影であり、影があっての物体ではない。

 だが物体があっても照らし出す光がなければ影は生まれない。「まず光ありき」とは言い得て玄である。
2013.12.04

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