現代人は科学的合理主義の基盤である原因と結果で構築される因果律に従わないものは信用しないため、意味ある符号(予兆)の象出を基盤とする共時性の効力に確たる信頼をおいていない。
しかしながら、現代の最先端量子物理学は、かかるユングの集団的無意識や共時性等の考え方を導入しなければ、もはや問題を解決できない状況に立ち至っているのである。
つまり、「因果律的に考える」という方法から「共時性的に眺める」という方法への方向転換である。
閑話休題、最近以下のことに気がついた。
「眺める」という文字構成を見てほしいのだが、眺めるとは「目」をもって「兆し」を観ると成っている・・畢竟、「眺めるとは予兆を感受する」ことをすでに示唆していたのである。
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