波動性に則って未来を予測することは我々がごく日常的に行っていることである。
しかし、波動の構成には「時間の経過」が必要不可欠であるため、「一瞬先の未来」を予測することは、そう簡単なことではない。
波動は「振幅」と「波長」の2つの特性をもっているが、その振幅や波長は時々刻々と変化していくため、現在ただ今の位置が、その波動における、振幅と波長の「いかなる位置」に在るかを確定することはできない。
つまり、下がった株価はいずれは上がるのは確かではあるが、現在ただ今の株価がその波動における振幅と波長のいかなる位置に在るかは確定することができず、さらに下がる過程に在るかもしれないし、また上がるにしても、その波長の長さが1ヶ月なのか、半年なのか、はたまた5年なのかは、時間が経過した後で確定される「結果論」なのである。
波動性による未来予測の方法は、「結果としては正しい」のであるが、「方法としては妥当性を欠く」ということである。
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