新幹線は「自然法則で走っている」のであって、「経済法則で走っている」のではない。
同様に、ビルは「自然法則で立っている」のであって、「経済法則で立っている」のではない。
しかしながら、最近の世相は、新幹線が「経済法則で走っている」かのごとき、ビルが「経済法則で立っている」かのごとき風潮である。
「事の順位」は自然法則があっての経済法則であって、経済法則があっての自然法則などという順位はない。
現代社会で発生しているさまざまな問題(例えば、ビルの構造計算偽造問題等)は、この「事の順位」を逆転させたことに起因する。
仮に、一国の大統領が経済法則をもって「氷でお茶を沸かせ」と命令したとて、かかる自然法則が覆ることは「決してない」のである。
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