Linear 未知なる時空を訪ねる旅の途中でめぐり逢った不可思議な風景と出来事
知的冒険エッセイ / 時空の旅
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見切り千両

 ときとして人は「事の見切りを誤り」窮地に陥る。

 何で「こんなことで・・云々」というときの「こんなこと」とは、かかる見切りを誤った「何ごとか」を表現している。
 何で「こんなわずかなお金のことで・・云々」、何で「こんな馬鹿げたことで・・云々」等々。

 事の見切りを誤るとは、事の重要度のウェイト「1」をウェイト「5」と「あまりに重く」、あるいはウェイト「5」をウェイト「1」と「あまりに軽く」位置づけることである。

 つまり、「見切り千両」とは、事の状況を冷静に判断し、かかる重要度の軽重を誤ることなく公平に裁定することが、この世を生きるにおいて「千金に価する」と断言しているのである。

2005.4.26

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