ときとして人は「事の見切りを誤り」窮地に陥る。
何で「こんなことで・・云々」というときの「こんなこと」とは、かかる見切りを誤った「何ごとか」を表現している。
何で「こんなわずかなお金のことで・・云々」、何で「こんな馬鹿げたことで・・云々」等々。
事の見切りを誤るとは、事の重要度のウェイト「1」をウェイト「5」と「あまりに重く」、あるいはウェイト「5」をウェイト「1」と「あまりに軽く」位置づけることである。
つまり、「見切り千両」とは、事の状況を冷静に判断し、かかる重要度の軽重を誤ることなく公平に裁定することが、この世を生きるにおいて「千金に価する」と断言しているのである。
|