ドラマは「シナリオ」と「アクション」で構成される。
シナリオとは「ドラマの筋書き」であり、アクションとは「筋書きにそった演技」である。
筋書きと演技が「ひとつに合成されて」ドラマとなる。
演劇世界では「筋書きの創造」と「演技の創造」が、別々に分業化されていて、筋書きは「脚本家(シナリオライター)」が、演技は「俳優(アクター)」が担当する。
演劇世界における興行では分担作業も許されるが、現実世界における実人生の人間ドラマの興行では分業化は許されない。
実人生を生きる我々は、脚本家であるとともに、また俳優でなければならないのである。
つまり、王陽明が提唱した「知行合一」とは、かかる人間ドラマの「興行」のことである。
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