突如として発生した出来事に対し「あわてる」ことが、何らかの効果があるのか・・?
あわてて為した何事かは、それを為さなかった場合とくらべて、かくそのような良い結果をもたらすよりは、逆に悪い結果をもたらすことのほうが多い。
あわてて何事かを為すとは、畢竟、自分の気持ちを安堵させるためのものでしかない。
大丈夫たる者、自己を安堵させるなどという「柔弱矮小な計らい事」など捨て去り、かかる発生出来事に正面から対峙し、その曇りのない観察眼をもって、事態解決の策を熟考することが上策である。
必要とされることは、あわてることではなく「考えること」である。
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