人は根本において「独立自尊」でなければならない。独立自尊とは、自らの身を律するとともに、自らの行為に誇りをもつことである。
美しき日本の伝統的慣習は「謙虚」を重んじるが、その謙虚は「謙遜」でなければならない。
現代の謙虚とは、まさに文字のごとく「虚ろ(うつろ)」であり、うわべだけの「慇懃」に逸している。
かかる謙虚は、自己の「身の保全」を目的とした、見せかけだけの「謙譲(低姿勢)」であり、誠にもって「因循姑息」である。
言うなれば、それは「独立自尊」の対極、「従属自卑」である。