起きてしまった「事々」は過去となり「変更不能」である。従って、過去を考えるとは、変更不能な起きてしまった事々を「評価する」ことに還元される。
つまり、あの戦争は正しかったのか、間違いだったのか・・あの時の私の行動は正しかったのか、間違いだったのか・・等々の評価である。
だが、起きてしまった事々で構成された過去が変更不能である以上、かかる評価は「自己を納得させる」に都合がよい「我田引水の評価」とならざるをえない。
依って、過去とは我田引水によるご都合主義的な評価で「創作されたもの」であることを常に念頭に置かなければならないのである。
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